第9次 活動趣旨 | (2023年~2025年) 第8次プロジェクト(2019~2022)は世界的な新型コロナ禍にみまわれたため、半年ほどで事実上中断せざるを得ませんでした。 この2023年3月にベンチェ省を事務局で訪問して、人民委員会の幹部や担当部局と久しぶりに対面で協議を行い、3年余りの不在にもかかわらず、以前と変わりなく温かく受け入れていただけているうえに、様々な分野で新しい取り組みの提案を受けるなど、ベンチェ省の意気込みをも感じることができました。 ツアー再開の環境は整ってきました。中断期間中に発足30年(1990.4~)をむかえた当会ですが、未完の第8次を再開するのではなく、ベンチェ省の要望に沿った新しい第9次プロジェクト(2023~2025)を、次のような内容でスタートさせたいと思います。 1990年4月30日に設立した「ベトナムの子ども達を支援する会(以下SVCA)」は、33年間にわたりベトナムで子ども達のためのプロジェクトに協力をしてきました。 すでに当会が協力したベンチェ省(日本の都道府県に相当)での母子健康手帳やCBR(地域に根ざしたリハビリ)の事業、一般校における支援学級の取り組みは、政府も強い関心を示しています。 当会はベンチェ省人民委員会(県庁のような行政機関)が、自立性と指導性をもって事業計画を立て、国際機関の協力も受けながらも省の予算も投入し、事業を実行する姿勢に共感し、深い敬意をもって協働しています。 第9次事業は以下の活動を中心として行います。 ☆ベンチェ省からの協力依頼の内容(趣意書から抜粋) 1. 医療保健分野の活動: - 各集落に1人ずつおられる地域保健管理員への講習会と情報ハンドブックの作成と印刷代 - 省立病院小児科職員のためのハイリスクの新生児ケアについての講習会の実施 - 母子手帳ではカバーできにくい低出生体重、障がいや病気などのハイリスク乳幼児のためのスペシャルハンドブックの作成 - 省立病院リハビリテーション科の職員のためのリハビリテーションについての講習会の実施 2.教育分野の活動: - 障がい児学校と支援センターの教職員のための講習会の実施 - 一般小学校内の障がい児のための支援学級設置促進のために、担当教員に向けた講習会の実施 - 一般小学校の一般教員のための障がい児理解についての講習会の実施 - 適切な教育・生活環境の実現のための児童相談センター開設や発達検査習得の技術協力 |
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